入社から退社まで

平成15年12月19日にハローワークの紹介〔→ ■別窓に求人票■〕を受け、同月22日に面接、就職した印刷会社。職種は印刷機のオペレーター。最初に「労働条件通知書」の交付を要求すべきだった。しかし当時の私にはそのような知識はなく、後々苦労する羽目に・・・

【労働条件通知書】
雇入通知書ともいう。
口頭で労働条件を示しただけでは、のちに言った言わないをめぐって労使間でトラブルになりかねない。そのような事態を防止する為にも、使用者は労働契約の締結に際し、次の事項については書面の交付により労働者へ明示しなければならない。
1,労働契約の期間
2,就業場所および従事すべき業務に関する事項
3, 始業および就業の時刻、休憩時間、休日、休暇
4,所定労働時間を超える労働の有無
5,賃金の決定、計算および支払いの方法、賃金の締切りおよび支払いの時期に関する事項
6,退職に関する事項
(労働基準法第15条第1項)

なお、正社員、パートタイマー、アルバイト等を含めたすべての労働者の数が常時10人以上である事業場では、必ず就業規則を作成し、所轄労働基準監督署長への届出と周知が義務付けられています(労働基準法第89条)。仮に該当する事業所で交付されなかった場合、労基署に出向けば確認することができます。

12月25日から早速仕事を開始したのだが、驚くことに引継ぎの人はあと一週間で定年退職。それまでに全て覚えてくれとの事。経験者ならまだしも、全くの業界未経験者なのに一週間で覚えろというのは無謀。しかし次の週に本当に辞めていってしまった・・・

他に印刷出来る人はいなくなり、必然的というか強制的に印刷機械3台(名刺印刷機、ハシモト、コモリ)は私が動かさなくてはいけなくなった。一応もう一人印刷機オペレーターはいるのだが、カラー印刷専門で「こっちの機械はよくわからん!」と。一週間習ったとはいえ、何かに例えて言えば、
車を全く知らない人に
- ここを回せばエンジンが掛かる、
- これがアクセルで踏めば前に進む、
- これがブレーキで踏めば止まる、
- これがライトのスイッチで、これがワイパーで、ウインカーで、
- ガソリンはここから入れる。
スイッチがわかっても、それが何のためにあり、どういう時に使うのかは分からない。てな程度の事を教えてもらったというレベル。

そんな状態だから、仕事内容的には少なくても凄く時間が掛かります。機械がトラブったり、印刷結果が悪くても私には何が原因なのかさっぱりわからない。ひたすら色んな状態で印刷してみて、その中から“マシ”なのを選別するしかないのです。辞める頃には10分程で出来るようになりましたが、最初の頃は名刺100枚印刷するのに半日作業。与えられたものを全て終わらせるには毎日19時、20時なんて当たり前。年末入社なんで、日付が変わって帰宅した日もあります。それを社長&専務(夫婦であってクソバカコンビ)が裏で「そん位の事をチンタラやりやがって」といった内容の会話をしてるのを耳にした時は、頭からインクをかけてやろうかと思いました。

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